「保育者へ、ありがとうを届けたい」工藤いずみが褒育者マルシェを始めた理由
2026/09/07
「保育者へ、ありがとうを届けたい」工藤いずみが褒育者マルシェを始めた理由
2026年9月27日、大阪・ATC ITMホールで開催される第1回「褒育者マルシェ」。
保育士をはじめ、子どもに関わる人たちへ感謝を届け、保育者自身にも自分を大切にする時間を持ってほしい。そんな想いから生まれたイベントです。
なぜ、子育て支援に取り組んできた工藤いずみが「子どもを支える人」に目を向けたのか。開催前に聞いた、原点と想いを紹介します。
――そもそも、なぜ保育者を支えたいと思ったのでしょうか?
私、今でも保育園の先生のことを覚えているんです。
成人式の日に、大きくなった私を見て泣いてくれた先生がいて。
子どもの頃は、先生がどんな想いで私たちと関わってくれていたのかなんて、もちろん分かりませんでした。
でも、自分が大人になって、母親になって。
改めて考えると、家族以外にも、自分の成長をこんなに喜んでくれる人がいたんだなって。
先生がかけてくれた言葉を全部覚えているわけじゃないし、一つひとつの出来事を覚えているわけでもありません。
それでも、先生との時間も含めて、今の私がつくられている。
だから、今子どもたちと関わっている保育者のみなさんも、その子の「今」だけじゃなくて、未来につながる毎日に関わっている人たちなんだと思っています。
――ご自身が母親になったことでも、見え方は変わりましたか?
すごく変わりました。
子どもを育てていると、先生方に助けてもらうことが本当にたくさんあります。
同時に、「先生だって一人の人なんだよな」と思うようにもなりました。
先生にも家族がいて、自分の生活があって、悩む日もあれば、余裕がない日だってある。
それでも毎日、子どもたちの前に立ってくれている。
だったら、いつも子どもを支えている先生自身が、誰かに支えてもらえる場所があってもいいんじゃないかと思ったんです。
――それが「褒育者マルシェ」につながったんですね。
はい。
褒育者マルシェで伝えたいのは、「もっと頑張ってください」じゃないんです。
むしろ逆で、
「いつも本当にありがとう」
を伝えたい。
だから「褒育者」という名前にも、「保育者」に「褒める」という意味を込めています。
子どもたちと向き合ってくれて、ありがとう。
成長を見守ってくれて、ありがとう。
毎日、命を守ってくれて、ありがとう。
保育者自身が、
「私、ちゃんと大切な仕事をしているんだ」
って感じられる日にしたいと思いました。
――マルシェのテーマが「学び、癒し、つながり。あなたへご褒美時間を」なのも、そのためですか?
そうです。
保育者向けのイベントって、「明日の保育に役立つ学び」が中心になりやすいと思うんです。
もちろん、それも大切。
でも今回は、
学びたい人は学ぶ。
疲れている人は癒される。
誰かと話したい人はつながる。
そして、自分のために笑う。
「明日の保育のため」だけじゃなくて、「今日の自分のため」に来てもらいたい。
そんな一日にしたいと思っています。
――工藤さんの「すべての子どもが、生まれてきてよかったと思える社会をつくりたい」という活動ともつながっていますね。
全部そこにつながっています。
私はずっと、子どもたちを幸せにしたいと思って活動してきました。
でも、活動すればするほど思うんです。
子どもだけを見ていても、子どもが幸せに育つ社会はつくれない。
子どものそばにいる大人が、自分自身を大切にできること。
困ったときには「助けて」と言えること。
自分の仕事や存在に誇りを持てること。
そういう大人たちに囲まれて育つことも、子どもにとってすごく大切なんじゃないかなと思っています。
だから私は「育てる人を育てる」ということを大切にしています。
親も、保育者も、支援者も。
子どもを支える人が、誰かに支えられることも当たり前にしたい。
褒育者マルシェは、その想いを形にする一つの挑戦です。
――最後に、保育者のみなさんへ伝えたいことはありますか?
「ありがとう」です。
本当に、それに尽きます。
もしかしたら先生自身は覚えていないような、毎日の何気ない関わりを、大人になった子どもが覚えていることがあります。
私にとっての、保育園の先生のように。
だから、
子どもたちの毎日にいてくれて、ありがとうございます。
そして、子どもたちに向けている優しさを、ときどき自分自身にも向けてほしい。
そんな想いを、このマルシェから届けていきたいです。
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